「ハオハオ」の練習

 私が「ハオハオ」を使い始めたのは、人生相談を読む時でした。雑誌や新聞の人生相談欄を親身になって読もうとすると、自分の心の中に様々な考えや感情がうずまいて、混乱し、つらくなることがありました。それをコントロールするための方法として考えたのが「ハオハオ」です。
 それでは、人生相談の1例。相談相手のためを思いながら読んでみてください。(まずは、「ハオハオ」を使わないで)
 30代の主婦です。私は家事、礼儀作法、一般常識、すべてに自信がありません。自分の性格もイヤで仕方がありません。人の目を気にしてビクビクばかりしています。ちょっとしたことで傷つきます。
 そのくせ、すぐに人の欠点を探し、心に中で人をバカにしてしまいます。友達とも人のうわさ話や悪口ばかりしゃべっています。
 他にもここには書ききれないくらい自分のイヤな部分があります。それに気づくたびに落ち込んでしまいます。自分のイヤな性格を直すには、どうしたらいいでしょうか。
 いかがだったでしょうか。平然と読めましたか?
 それでは今度は、同じ相談を読みながら、1文毎に「ハオハオ」を入れながら読んでみてください。

 どうだったでしょうか。さっきと感じが違いませんでしたか?

 では、もう1つの例。まずはふつうに読んでみてください。
 19歳の専門学校生です。大学受験には失敗しました。でも、将来やりたいことがあり、専門学校でも学べると思い、入りました。
 ところが、親が毎日のように「大学にも入れないバカ」とか「世間体が悪い」と、私に言います。そのたびに、とてもつらい思いがし、死にたくなります。
 どうしたらいいか、どうか教えてください。
 どんな感じがしましたか?
 私は平然と読んで何も感じないのは、思いやりが足りないのだと思います。しかし、読んでイヤな感情で心がみだれるのは、自分をコントロールできていないと思います。
 他人事の人生相談を読む時と、自分の生きる中で問題に対した時と、同じ傾向があると思います。そういう意味で、人生相談を読むことを自分を育てる方法の1つとして実践し続けています。その際に「ハオハオ」は、出来事を受け入れ、人を受け入れ、自分の心を受け入れることで、自分の感情をコントロールする方法として、役に立つと実感しています。

 よろしかったら、あなたも自分を育てるために「ハオハオ」を身につけてみませんか。まずは、人生相談を読む練習はいかがでしょうか。


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