3章 もう少しラクに人とつきあおう

 人間関係、もう少し力を抜いて、ラクに行きましょう。

 イヤな人がいても、ハオハオ。
 人が何を言おうが、人が何をしようが、ハオハオ。
 イヤな人とはそれなりにつきあえばいい。

 「人はハオハオ」で行こう!



イヤな人もいることを受け入れよう

 イヤな人は世の中にいっぱいいます。そういう人と遭遇するたびに、イヤ思いをしてしまったら、なかなか心安らかには過ごせません。
 イヤな人と接してしまった時には、「なんだこの人は」などと思うよりも、「ハオハオ、こんな人もいる」と受け入れてしまったほうが気もちがラクになれるのです。

イヤな人は ハオハオ、こんな人もいる   (いい人は 好好)

 イヤな人がいるのは現実なのです。心の中で現実に逆らっているうちは感情がおさまりません。現実を受け入れることで、自分の悪感情を大きくしないですみます。

 たとえば、

無神経な人がいる        ハオハオ こんな人もいる

マナーが悪い人がいる      ハオハオ こんな人もいる

口が悪い人がいる        ハオハオ こんな人もいる

思いやりのない人がいる     ハオハオ こんな人もいる

意地悪な人がいる        ハオハオ こんな人もいる

  自分とは合わない人がいる   ハオハオ そういう人もいる

「こんな人」とわかれば、そんな人のためにイヤな思いをするのはもったいないでしょう。

ハオハオ、こんな人もいる こんな人のためにイヤな思いにするのは損だ

 このように考えてみてはいかがでしょうか。



してくれないのは当たり前と思おう

 人は自分の思い通りにはなかなか動いてはくれません。相手の思うように動いているのです。
 自分が望むように人がしてくれなくても、「ハオハオ、してくれないのは当たり前」と考えれば、あまりイライラしないですむでしょう。

○○してくれなくても ハオハオ、当たり前

 世の中には、いいかげんな人も、礼儀知らずの人も、やさしさが足りない人も、人のことに関心がない人もいます。
 そういう人が何かをしてくれないからと言って、あまりイライラしないほうがいいでしょう。

 たとえば、

あれをやってくれない   ハオハオ してくれないのは当たり前


あいさつをしてくれない   ハオハオ してくれないのは当たり前


「ありがとう」の一言もない   ハオハオ してくれないのは当たり前


誘ってくれない        ハオハオ してくれないのは当たり前


話を聞いてくれない     ハオハオ してくれないのは当たり前


わかってくれない      ハオハオ してくれないのは当たり前


「してくれないのは当たり前」と考えていれば、自分が望むことを人がしてくれた時には、「好!好!」と素直に喜べるのではないでしょうか。

○○してくれたら 好!好!



人のために“くよくよ”“イライラ”するのはよそう

 世の中にはいろんなイヤなことをする人もいます。
 そういう人はまともに相手をしないほうがいいのです。イヤな人のすることに(心を)左右されない自分になったほうがいいでしょう。

 人がするイヤなことは、「ハオハオ」と受け流せばいいのです。

人が何を言おうが ハオハオ       人が何をしようが ハオハオ

 人がどう思おうが ハオハオ   (いいことをしてくれたら 好!好!)

 人が悪いことや誤ったことをするのは、相手に問題があるのです。
 そのために、自分がイヤな思いをしてしまうのはよくないでしょう。

 たとえば、

   あの人は平気で遅刻する   ハオハオ いつものこと

   傷つくことを言われた    ハオハオ 無神経なんだからしかたがない

   カゲで悪口を言われた    ハオハオ そんなのは相手にしない

   嫌われているのかも     ハオハオ 人の心はわからない

 相手が悪意でしたことだとしたら、イヤな思いをしてしまうのは相手の思うツボです。そんな人は相手にしないで、平然とハッピーに過ごすことが、相手へのいちばんの仕返しではないでしょうか。



人間関係で悩み苦しむのはやめよう

 人間関係が悪くなってしまうことはあるものです。関係が悪い相手がいるからと言って悩み苦しむより、「ハオハオ、このままでもいい(んじゃないの)」と考えてしまったほうがラクです。そうすれば、もう悩むことも、仲よくするための努力をする必要もないのです。このままでいいのですから。

あの人と仲よくなれない ハオハオ、このままでもいいか

 実際に、悪い関係を「このままでいい」と思うことは難しいかもしれませんが、そう思えるように努力してみる価値はあると思います。
 たとえば、

☆年に1回とか、たまにしか会わない相手との関係だったら、

あの人と 関係が悪い   ハオハオ そんなにうまくいかなくてもいい

☆1・2時間とか、短時間だけいっしょにいればいいのなら、

あの人とは 合わない   ハオハオ ちょっとぐらいぎくしゃくしたっていい

☆頭にくることを言われることがあっても、

あの人 嫌い         ハオハオ 時々ならガマンしようか

☆話が途切れがちになるなどは、

あの人とは なんか気まずい   ハオハオ この程度ならまぁいいか

☆自分にとってどうでもいい人なら、

あの人と 関係が悪い   ハオハオ いい関係でなくてもいい

 すべての人と仲よくしようというのは無理があるのです。悪い関係に悩み苦しんだり、仲よくする努力をする時間があるのなら、他にもっといいことをする時間や、好きな人と過ごす時間を増やしたほうがいいのではないでしょうか。

イヤな人とは ハオハオ、このままでもいいか   好きな人とは 好好、仲よく



ハオハオ・シンキング

ネガティブ・シンキング / ポジティブ・シンキング / ハオハオ・シンキング

    またミスしちゃった   ミスをなくそう   たまにはしかたがない

気まずい人がいる   仲よくしよう    合わない人もいる

  私は弱い人間だ    強くなろう     そのままでもいいよ




イヤな人ともそれなりにつきあおう

 現実には、イヤな人でもつきあわなければならないこともあります。
 イヤな人とは「それなりにつきあおう」と考えればいいのではないでしょうか。

 ☆その人といっしょの時には、

人づきあいの基本的なこと(あいさつなど)は ちゃんとやり

相手の話を聞く必要がある時には 心の中で「ハオハオ」と言いながら聞き

いいことは 好!好!    悪いことは ハオハオと受けとめ

多少イヤなことを言われたり・されても ハオハオと受け流し

頼みや誘いは、受けてもいいことは (好好と)受け

ことわりたいことは (不好)「ゴメンナサイ」とことわり

イヤな人でもいいことをしてくれた時には (好!好!と)喜ぶ

 こんなふうに、「それなりに」です。

 ☆その人といっしょでない時には、
  その人のことを考えてイヤな気もちになっているのに気づいたら、

ハオハオ (いっしょでない時には)イヤな人のことを考えるのはよそう

「ハオハオ」をきっかけに、今の考えをストップできればいいのです。
 好きな人のことを考えたり、何かいいことを始めるきっかけにできれば、なおいいでしょう。


人間関係で悩まないための2つの方法

 人間関係の問題で悩まないためには、大きく分けて二つの方法があります。
 一つの方法は、人間関係を改善すること(当たり前?)。そのためには、努力や工夫が必要です。でも、相手によりますので、うまくできるとは限りません。

 もう一つの方法は、少しぐらい悪い人間関係があってもそれで悩まないようにすること。そういう相手といっしょの時にはイヤな思いをすることもあるけれど、その場はなんとかやり過ごし、その人と関わっていない時にはその人のことは考えずに、できるだけ気分よく過ごすようにするというような、それなりにつきあう方法です。



人をいいように考えよう

 人のことを嫌いだと思うと、その人といっしょの時にイヤな感じがしやすいものです。できるだけ相手を「いいように考える」ことができたらいいでしょう。

 誰にでも、悪い所もあれば、いい所もあるはずです。

人の悪い所は ハオハオ    いい所もある 好!好!

 イヤことをする人でも、いいことをしてくれることもあるのではないでしょうか。

多少イヤなことをされても ハオハオ  いいことをしてくれたら 好!好!

 イヤな人の存在も、自分にとって何かいいことがあるのではないか?

イヤな人もいる ハオハオ   (好好?) 何かいいこともあるんじゃない?

 このような考え方を心がければ、相手に対する考え方が変わり、相手から受ける感じが変わります。相手に対する自分の態度も自然に変わり、関係がよくなることもあります。
 人間関係が変わるのは、自分の心の中の相手に対する感情や考えが変わるからではないでしょうか。

 また、事実はどうでも、自分にとっていいように人のことを考えてしまったほうがいいこともあります。
 たとえば、

あの人は また遅刻だ   ハオハオ 何かトラブルがあったのかもしれない

なんでこんなに 怒ってるの   ハオハオ 腹の虫の居所が悪かっただけ

あの人に 嫌われている   ハオハオ 何とも思ってないんじゃない?

なんて 意地悪なんだろう   ハオハオ つらい過去があるのかもしれない

どうしてこんなに つきあいが悪いの   ハオハオ 何か事情があるのだろう

 自分が人のことをどう思うかは、結局、自分に(悪く思えば悪い気もちとして)返ってきます。
 相手をいいように考えることは、相手のためよりも、自分の(心の)ためなのです。

人をいいように考えよう! (自分のために)



「人はハオハオ(、自分は好好)」で行こう!

「人は人、自分は自分」という考え方は、人に左右されずに生きるために役立つ、いい考え方です。
 人の考え方や意見が気に入らない、人のやり方や行動が許せない、人が自分の期待したようにしてくれない、人の習慣やクセが我慢できないなどでイライラしてしまった時、「人は人、自分は自分」と考えられれば、少しは“イライラ”を鎮められます。

 でも、「人は人」も「自分は自分」も、なかなか思えないものです。
「ハオハオ」が身についてくると、「人はハオハオ」「自分はハオハオ」と思えるようになってきます。
 いろんな人がいて(ハオハオ)、それぞれに自分の考えがあって(ハオハオ)、悪い所もあれば(ハオハオ)、いい所もある(好好)というような考え方ができます。自分についても同様です。

人は ハオハオ      自分は ハオハオ

「人は人、自分は自分」よりも、「人はハオハオ、自分はハオハオ」という考え方のほうが使いやすいのです。

 世の中にはいろんな人がいます。自分とは合わない人、自分と考え方や価値観や習慣などが違う人がいるのは当たり前です。

人は人で ハオハオ  自分は自分で ハオハオ  違っていても 好好

「人はハオハオ」と思えるようになることが、人づきあいをラクにするために役立つのです。「人はハオハオ」と思えるようになれば、それだけ「寛大な人」「できた人」「成熟した人間」になれるのではないでしょうか。
 またそのためには、「自分は好好」と思えるようになることも大事です。(それについては、次章に)


ハオハオ・マインド

 ハオハオ・マインド(ハオハオの心)とは、物事を受け入れられる広い心、人を受け入れられるやさしい心、自分を受け入れられる強い心、気分よく過ごせるおおらかな心、幸せを感じられる素直な心などです。

広い心 やさしい心 強い心 素直な心・・・

「いつも心に好好を」と、ハオハオ・マインドをキープできたらいいでしょう。


   

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