「ハオハオ」と具体的な考えの使い方 「ハオハオ」の意味として、「こういうこともある」「しかたがない」のような具体的な考えを書いてありますが、実際に使う時には、次の3つの使い方があります。 1.組み合わせて使う 「ハオハオ、○○○」 「ハオハオ」と具体的な考え「○○○」を組み合わせて、「ハオハオ、○○○」のように心の中で言う。 2.「ハオハオ」だけを使う 「ハオハオ(○○○)」 「ハオハオ」とだけ心の中で言い、その意味(○○○)はなんとなくわかっていればいい。 3.ふつうに具体的な考えだけを使う 「○○○」 ふつうに考えているように、「○○○」だけを心の中で言う。素直に喜ぶ、受け入れる、受け流す、いいように考えるのような、「ハオハオ」の考え方だけを参考にして、自分なりの具体的な考えを心がける。 3つの使い方のいずれを選択してもいいし、場合によって3つを使い分けてもいいでしょう。 |
「ハオハオ」の由来 「ハオハオ」というのがどこから出てきたのかというと、『三国志』(吉川英治/講談社文庫)です。司馬徽(しばき)という登場人物がいます。別名・水鏡先生。劉備玄徳に諸葛孔明の存在を教えた人です。 「日常、善悪何事にかかわらず司馬徽は、きまって(好好)と、いうのが癖だった」(孔明の巻「琴を弾く高士」より) 「善悪にかかわらず」なのです。そこが「ハオハオ」の“味噌”なのです。 ちなみに、五木寛之さんの著書『ハオハオ!』(角川文庫)の「ハオハオ」の由来も、司馬徽ということです。 |
受け入れるということ 「受け入れる」というのが、「ハオハオ」の大きなテーマです。 ここでの「受け入れる」とは、現実にあることは「ある」と認めることです。ただし、事実や存在を認めるだけで、その価値や正当性を認めることはまた別の問題です。 単に、「そういうことは世の中にあることだ」や「こういう人も世の中にはいる」や「人はそんなふうに感じ・考え・行動することがある」というようなことです。 「間違っている」「良くない」「信じられない」「許せない」などと思っていると、怒りなどの感情に心を支配されてしまいます。 受け入れることで、心が少しは落ちつき、冷静な考えや対応がしやすくなります。 |
ハオイストのすすめ 「ハオハオ」を心がけて生活することを、「ハオハオ主義(ハオイズム)」と呼ぶことにします。「ハオハオ」を心がけて生活する人は、「ハオハオ主義者(ハオイスト)」です。 「タオ」って、知ってますか? 「道(タオ)」です。 「タオイズム」は、道教・老荘思想のことで、老子(・荘子)の教えです。 「ハオハオ」は、「タオ」に通じる深いものなのです。 あなたも、ハオイストになりませんか? |
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