6章 いいように考えよう

 物事は考え方によって、自分の中での価値観が変わります。

 悪いことも、「いいことかもしれない」と考えよう。
 悪い所だけでなく、「いい所もある」ことを思い出そう。
 悪いことは、「いい経験」「いいきっかけ」にしよう。

 悪いことも、自分にとって「いいこと」に変えてしまおう。



「いいことかもしれない?」と考えよう

 何かイヤだと思うことがあっても、「好好(いいこと)じゃないの?」「もしかしたら好好かもしれない」のように考えることで、「好好(かな/かもしれない)」と思えることがあります。そう思えると、イヤな気もちが小さくなります。

悪いことは ハオハオ、好好じゃないの?   好好

 たとえば、雪が降っているのを、一瞬「イヤだなぁ」と思っても、「好好じゃない?」と考えてみれば、「雪もたまにはいいかな」と思えるのではないでしょうか。「雪はイヤだなぁ」と思うのと、「雪もいいなぁ」と思うのでは、感じ方が違います。雪の日の気分も変わってくるでしょう。

 たとえば、つらいことや大変なことも、「好好じゃない?」と考えてみれば、「これで少しは強くなれるかもしれない」「自分をきたえることになる」などと考えられるのではないでしょうか。

 たとえば、不安を感じた時も、「好好かもしれない?」と考えれば、「不安を減らせるような努力をすればいい」「不安は(将来の悪いことを回避するための)注意信号」などと考えられます。

 たとえば、仕事でミスをしてしまった時も、「信頼を得るチャンス(好好)かもしれない」と考えて誠実な対応を心がければいいのです。いさぎよく謝罪し、ミスしたことにできるだけのフォローをし、今まで以上に一所懸命に仕事に取り組めば、逆に評価が上がるのではないでしょうか。

 たとえば、人との思わぬトラブルが発生した時も、「仲よくなるチャンス(好好)かもしれない」と考え、よく話し合ってみれば、誤解は解け、互いの理解が深まり、以前よりも親しくなれるかもしれません。

 たとえば、人事異動などで突然仕事がヒマになった時や、病気やケガで入院した時も、「好好じゃない?」と考えてみれば、「いい休みになる」「何かやりたいことをやってみよう」「勉強する時間ができた」「自分の人生について考え直してみよう」など考えられるのではないでしょうか。



「いい所もあるんじゃない?」と考えよう

 イヤだと感じることがあっても、それは一事/一面/一時であることが多いのです。
「好好(いい所もあるんじゃない)?」と考えれば、いい所があることも思い出せるはずです。

イヤな所は ハオハオ   いい所もある 好好

 悪いことだけを考えるより、いいこともいっしょに考えることによって、イヤな感じが小さくなります。

 たとえば、人の悪い所やイヤな所ばかりを考えていると、その人への嫌悪感が強くなるでしょう。その人のいい所や存在価値にも目を向ければ嫌悪感が少しは弱まるでしょう。
 人のいい所を忘れなければ、多少の悪い所は我慢できるのではないでしょうか。
 相手のいい所も悪い所も承知した上で、親しくつきあうのが本当のいい関係ではないでしょうか。

 また、自分にはいい所もあれば、悪い所もあります。
 悪い所を考えてしまった時には、いい所もあることを思い出すといいのです。
 悪いことをしてしまった時には、いいことをした時を思い出すといいのです。
 自分について悪く考えてしまった時には、いいことも考えてから終わるようにすれば、その後に悪い気分を残さずにすみ、落ち込んでしまうのを防ぐ力になるでしょう。

 他にも、いいことと悪いことをいっしょに考えられることがあります。

☆イヤな人に出会ってしまっても、

世の中、悪い人もいるけど (ハオハオ)   いい人もいる (好好)

☆悪いことがあった時にも、

     悪い時もあれば (ハオハオ)   いい時もある (好好)

☆できないことがあっても、

うまくできないこともあるけど (ハオハオ)  できることもある (好好)

☆苦しい時にも、

      人生、楽ありゃ (好好)     苦もあるさ (ハオハオ)

 いいことがあることを忘れなければ、一つの悪いことで絶望しなくてすむのではないでしょうか。



大きな悪い出来事は「いい経験」にしよう

 人生の中では大きな悪い出来事もあります。そのために、つらい時間を長く過ごしてしまうと、それだけハッピーに暮らすことができません。
 悪い出来事があっても、「いい経験(にしよう)」と考えることができれば、前向きになれるとともに、心が少し落ちつきます。
「(もしかしたらこのことも)好好じゃないの?」と自問することで、「いいこと(いい経験)かもしれない」と考えられます。

悪いことは ハオハオ、好好じゃないの?   好好 いい経験

「いい経験」と思えるようになれば、悪い出来事をつい思い出してしまっても、「いい経験だった」と考えることで、つらい思いをしなくてすむようになれます。

 実際に「いい経験」と考えることはすぐには難しいかもしれませんが、「いい経験にしよう」と心がければ、どんなことも「いい経験」と考えられる時が来るでしょう。

いい経験にしよう!

 たとえば、左遷のような望まぬ人事異動があった時にも、「これも好好かもしれない」と考えれば、新たな仕事をいい経験にすることもできるでしょうし、閑職に就いた場合には何かを勉強したり、人生についてよく考えてみることもできるでしょう。その期間に自分を人間として成長させることができれば、きっと今後の人生に活かせるでしょう。

 たとえば、イヤな人とつきあわなければないらない時にも、「これも好好じゃないのか?」と考えれば、何かしら「いい経験になる」と思えるのではないでしょうか。その相手を、人間関係を学ぶための「いい練習相手」や「いい教師」とも考えられます。相手との関係の中で何かを学び、後の人生での人づきあいに役立てることができるのではないでしょうか。

 たとえば、仕事で大きな失敗をしてしまった時にも、「失敗は誰にでもあること。やってしまったことはしかたがない」(ハオハオ)、「いい経験にできたらいいな」(ホープホープ)、「ではどうしたら?」(ハウハウ)と3Hの考え方ができます。一つの失敗を、人生の挫折にしてしまうか、いい経験にできるかでは大きな違いです。

 たとえば、失恋をした時にも、「好好だったのかもかもしれない」と考えれば、「悲しいのは幸せだった証拠。いい出会いといい経験ができた」と考えることもできるでしょう。「(この失恋を)いい経験にしよう」と考えれば、「この恋愛から何かを学び、次にはもっといい恋愛をしよう」と考えられるのではないでしょうか。すぐにこのような考えをするのは難しいでしょうが、早く立ち直るためには、「いい経験(にしよう)」と考えたほうがいいのではないでしょうか。

 不幸な出来事があっても、「いい経験にしよう」という心の姿勢になれれば、きっと力強く立ち直ることができるでしょう。



悪いことを「いいきっかけ」にしよう

 悪いことがあっても、それを契機に、いい方向に進むことができれば、悪いことも「いいきっかけ」になります。

悪いことは ハオハオ、好好じゃないの?   好好 いいきっかけにしよう

 自分のイヤな気もちや悪い気分や否定的な考えに気づいた時には、「ハオハオ、いいことを始めよう」と考えれば、「いい(ことを始める)きっかけ」にできます。それがイヤなことを早く忘れ、悪い気分を転換するためのいい方法でもあるのです。

 ちょっとぐらいイヤなことがあっても、それを自分がハッピーになれることを始めるきっかけや、自分の夢や目標について考えるきっかけにしてしまえば、何もなかったよりも良かったことになります。

 大きい悪い出来事は、大きないいことを始めるきっかけになることがよくあります。
 挫折も、人生の大事なことを考え直して、生き方を変えるきっかけになったりします。
 別れは、次の素晴らしい出会いのチャンスかもしれません。恋愛以外の何かいいことを始めるいい機会かもしれません。
 不幸な経験は、何が幸せかを知り、幸せを大切にできるようになる契機になることがあります。

 悪いこともいいきっかけにすることができれば、長い目で見ると「いいこと」になります。それができるかどうかは、自分しだいです。



「ハオ好」で行こう!

 生きていく中では悪いこともあります。でも人生という長い目で見れば、いい経験/いいきっかけ/いいチャンス/成功への道の途中(の一場面)/神様が与えてくれた試練/自分を育てる材料などと考えられることがあります。少なくとも「(世の中/人生には)こういうこともある」と学べるのではないでしょうか。

 イヤなことや悪いことがあっても、「好好じゃない?」「好好な所もあるんじゃない?」「好好と考えよう」と心がけることで、いいように考えられることがあります。
 いいように考えられたほうが、自分が悪い思いをしなくてすむのです。

いいように考えよう! 「ハオ好」で行こう!

 最初は難しいかもしれませんが、「ハオ好と考える」心がけを続ければ、少しずつできるようになるでしょう。

ハオ好発想

「悪いこと」を、まず受け入れた上で、いいように考えることで、自分にとって「いいこと」に変えることを「ハオ好発想」と呼んでいます。

ハオ

「災い転じて、福と為す」ということわざもあります。
「人生には無駄なことはない」とも言われます。

「好好じゃないか?」と考えれば、どんなことも「好好(いいこと)」と考えられるのかもしれません。


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